現代美術作家
京都芸術大学 教授
ヤノベケンジYANOBE, Kenji
1965年大阪生まれ。1991年京都市立芸術大学大学院美術研究科修了。
1990年初頭より、「現代社会におけるサヴァイヴァル」をテーマに実機能のある大型機械彫刻を制作。
創作の原点は、幼少期の遊び場であった大阪万博会場跡地の「未来の廃墟」。
ユーモラスな形態に社会的メッセージを込めた作品群は国内外で評価が高い。
1997年より、放射線感知服「アトムスーツ」を身にまといチェルノブイリを訪れる《アトムスーツ・プロジェクト》を敢行。
その後、21世紀の幕開けとともに、制作テーマを「リヴァイヴァル」へと移行。
2011年、東日本大震災後、希望のモニュメント《サン・チャイルド》を制作し、国内外で巡回。
3体のうち1体が茨木市(大阪)で恒久設置される。
2013 年、ミラーボール型作品《スター・アンガー》と、ビートたけしと共同制作した《アンガー・フロム・ザ・ボトム》を「瀬戸内国際芸術祭」で展示(その後、恒久設置)。
2015年、兵庫県立美術館前に《サン・シスター》が恒久設置。
2017年、旅をして福を運ぶ、旅の守り神《SHIP’S CAT》のシリーズを制作開始。
コミュニティ型ホステルWeBase博多を皮切りに、鎌倉、京都、高松、広島で恒久設置されるほか、2017年「重陽の芸術祭」(福島)、2018年「SHIP’S CAT」展(パリ)、2019年、瀬戸内国際芸術祭連携事業「祝祭」(高松)に出展。
2019年「照隅祭」にて、比叡山延暦寺のにない堂前に、地球環境の悪化や人類の分断・対立などから人々を守る守護獣《KOMAINU ―Guardian Beasts−》」を奉納展示。
2020年4月、新型コロナウイルスの終息を願い、京都芸術大学門前に再展示。
美術の起源や存在意義を問い、環境と相互作用をもたらす作品を制作している。